カテゴリー
悪性腫瘍(がん) 生活習慣病 疾病

生活習慣病化した「食道がん」の原因・症状・検査・診断・治療・予防

はじめに

食道は、のど(咽頭)と胃の間をつなぐ細長い管状の臓器で、体のほぼ中心部に位置する。

食道は、非常に重要な臓器で、飲み込んだ食べ物や液体を口から胃まで運ぶ役割を果たしている。つまり、食物が胃に入るまでの通り道としての役割を持っている。単なる「管」ではなく、食道の壁は、波のように進む筋肉のリズミカルな収縮(ぜん動)運動をしており、この蠕動運動によって食べ物を胃まで運んでいる。

さらに詳しく言えば、食道の働きにより、飲み込んだ食べ物は、口からのど(咽頭)に移動し、同時に上部食道括約筋が開いて、食べ物が食道に入れるようになり、食道ではぜん動と呼ばれる波のような筋肉の収縮が起き、それにより食べ物が下部の方に運ばれる。

もし、食道が食道がんや胃食道逆流症(GERD)などの疾患の影響を受けた場合には、嚥下障害や胸痛を引き起こすことがある。したがって、食道の健康は全身的な健康にとって重要である。食事が口から摂取できなくなれば、QOL(生活の質)は極度に悪くなる。

食道がんは、下記のような理由のために、がんの中でも特に深刻なものとされている。

  1. 早期発見が難しい
  2. 転移しやすい
  3. 手術が大掛かり

食道がんは初期段階ではほとんど自覚症状がなく、症状が現れる頃にはすでに進行していることが多いがんであるため、早期発見が難しい「がん」である。

また、食道がんは早期の段階からリンパ節や他の臓器へ転移しやすい「がん」とされている。

さらに、食道がんの手術は、食道が体の中心部に位置し、重要な臓器が近接しているため、広範囲な手術となることが多く、必然的に手術が大掛かりとなる。

これらの理由から、食道がんは早期発見適切な治療が非常に重要となる。

食道がんの発症には、生まれつきの体質や生活習慣が影響するらしい。食道がんは、生活習慣病に数えられているので、生活習慣を改善すれば、その発症リスクを低減できるはずである。


<目次>
はじめに
食道がんとは
原因
症状
検査・診断
治療
予防
あとがき

食道がんとは

食道がん(Esophageal cancer)は、食道にできた悪性腫瘍の総称である。食道がんは、食道の4層構造のうち、粘膜層から発生する。粘膜層は主に扁平上皮細胞から構成されている。日本ではこの扁平上皮ががん化した食道扁平上皮がんが、食道がんの9割を占める。

食道癌

食道扁平上皮がん以外には、粘膜層の腺上皮から発生した腺がん(5%)や筋層から発生したがんなど特殊な食道がんもあるが、日本ではまだ少数である。ただし、欧米では腺がんが大部分を占めており、食生活や生活習慣の欧米化などから、今後日本でも食道腺がんが増加すると予想されている。食道がんは60歳以上の男性に多くみられ、男女比は約5:1とされている。

食道がんは、まず粘膜に発生し、進行していくに従って粘膜層から粘膜下層筋層へと深く入りこみ、さらには外膜を越えて肺や気管・気管支、大動脈といった周囲の重要臓器にまで達する(浸潤)。

がんが食道の壁の粘膜内にとどまるがんを早期食道がん、粘膜下層までしか及んでいないがんを表在食道がん、それより深い層まで及んでいるがんを進行食道がんと呼ぶ。

同時に、食道がんはリンパ節肝臓といった他の臓器にも転移しやすいという特徴がある。食道がんは、たとえ粘膜層や粘膜下層にとどまっているがんであっても、しばしばリンパ節転移を来たし、その頻度はがんが進行するに従って増加していく。 

食道がんは早い時期から転移を来たす、がんの中でも悪性度が強いものである。 そのため、治療に際してはいかに早い段階で食道がんを発見するかがポイントとなる。


原因

食道がんを発症する原因は1つではなく、いろいろな要因が複雑に絡んでいることが分かる。

食道がん(扁平上皮がん)の危険因子で重要なものは、喫煙飲酒である。

特に最近の研究によれば、喫煙者が食道がんを患うリスクは非喫煙者の約9倍禁煙した人でも約4倍になるとされている。

アルコールに関しては飲酒をした時に顔が赤くなる人や、今は赤くならないけど、以前は赤くなった人はアルデヒド代謝酵素であるALDH2の活性低下との関連があり、飲酒によって食道がん発生のリスクが上がると言われている。

喫煙や飲酒をする60歳以上の男性は食道がんに要注意ということだろうか。

喫煙飲酒以外では、熱い肉や塩漬け肉を摂取することで発生のリスクが上昇すると報告されている。これには、熱い食べ物で食道の粘膜が繰り返し障害されることや、塩漬けにした肉に含まれるNMBA(N-ニトロソベンジルアミン)という化学物質が関与しているといわれている。

慢性逆流(しばしば肥満に関連)に起因するバレット食道は、食道腺がんの危険因子とされる。 ほとんどの食道腺がんバレット食道から発生し、この病態は慢性の胃食道逆流症(GERD)および逆流性食道炎によって引き起こされる。


症状

食道がんは、早期の段階ではほとんど症状がないが、進行に伴い次のような症状が出てくるという。

  • 胸の違和感
  • 食べ物のつかえ感
  • 胸や背中の痛み
  • 咳・声のかすれ
  • 体重減少

比較的早期の段階の食道がんは症状がないことが一般的であり、自覚症状があった受診することはまれである。大半は、定期検診などで発見されることになる。そして、この段階で発見される食道がんは、治療により治る見込みが高い。症状のないうちから、定期的に検査を受けることが早期発見に繋がるので重要である。

進行した場合の代表的な症状は、進行性の嚥下困難および体重減少であるとされる。

食道がん自体による症状
食べ物がつかえる感じ(飲食物のつかえ感)や胸がしみる感じ、胸がチクチクする感じ(胸の違和感)、喉の違和感といった症状がある。
また、吐いたものに血が混じるといった症状も見られる。進行して、周囲の臓器に達するとさまざまな症状が引き起こされる。
よく見られるものとしては、背中の痛み胸の痛みがある。
気管・気管支に浸潤すると頑固な咳や血の混じった痰が出るようになる。
尚、頑固な咳喉の違和感といった症状は、肺がんや咽頭がん、喉頭がんといった他のがんでも見られる共通の症状でもある。
がんの転移により引き起こされる症状
リンパ節に転移したがんが、声を調節する神経に浸潤すると、声がかすれるようになる。また、この段階になると、体重が減っていく(体重減少)といった症状も出る。症状の感じ方は人それぞれである。
また、比較的早期の段階の食道がんは症状がないことが一般的であり、定期検診などで発見されることがほとんどである。この段階で発見される食道がんは治療により治る見込みが高く、症状のないうちから、定期的に検査を受けることも大事である。

検査・診断

食道がんを診断するための検査は、基本的に上部消化管内視鏡検査(内視鏡検査/いわゆる胃カメラ)と上部消化管造影検査(バリウム検査/いわゆるX線撮影)の2つである。

食道がんの検査では、まず、食道がんを確定するための検査を行い、次に、治療方針を決めるために、食道がんの進行度を診断する検査を行う。

前述のとおり、食道がんを確定するための検査としては、食道内視鏡検査上部消化管造影検査(バリウム食道透視検査)の2種類がある。食道内視鏡検査は、上部消化管造影検査で見つけにくい無症状、あるいは初期の食道がんを発見することもできる。

食道がんの治療方針を決めるためには、がんの深さや周辺臓器への広がり、リンパ節や肺・肝臓などへの転移の有無を調べて、がんの進行度を診断する必要がある。そのための検査として、CT検査MRI検査PET検査超音波検査超音波内視鏡検査などを行う。

食道内視鏡検査(胃カメラ)
粘膜の色や凹凸などを直接観察する。また、異常な部分の組織を採取し、顕微鏡でがん細胞の有無を確認して、がんを確定する(病理検査)。さらに、がんの位置や広がり、数、深さも確認する。その際には画像に映るがんを際立たせて、広がりや深さを診断しやすくするために、ヨード入りの液体(ルゴール液)を検査中に散布し食道を染色する。正常な食道の部分はヨードで茶色く染まるのに対し、異常な部分は白く抜けて見えることを利用した診断法であり、これを併用することで早期のがんも発見できる確率が高くなる。 また、 特殊な波長の光を使用したりすることもある(NBI; Narrow Band Imaging)。
上部消化管造影検査 (バリウムX線検査 )
バリウムをのんで、それが食道を通過するところをX線で撮影する検査。がんの場所や大きさ、食道内腔の狭さなど全体を確認する。胃がん検診では胃を重点に検査するので、食道がんの症状があれば、検査前に伝えることが大切である。
超音波内視鏡検査
内視鏡検査の1つで、内視鏡の先端についた超音波装置を用いて食道壁の層構造の乱れや食道壁外の構造などを観察することができる。食道がんが「どのくらい深く広がっているか」「周りの臓器まで広がっていないか」「食道の外側にあるリンパ節に転移していないか」について、より詳細な情報がわかる。
病理検査
食道内視鏡検査で「採取した組織にがん細胞があるのか」「がん細胞はどのような種類なのか」などについて顕微鏡を使って調べることを病理検査という。
CT検査
X線を使って体の内部の断面を見る検査。がんの周辺の臓器への広がりや、リンパ節・肺・肝臓などへの転移の有無を調べる。食道がんの進行度を判定するために最も重要な検査である。
MRI検査
磁気を使って体の内部の断面を見る検査。がんの周辺の臓器への広がりや、リンパ節・肺・肝臓などへの転移の有無を調べる。食道がんの進行度を判定するために最も重要な検査である。CT検査の方が簡便で診断能力も優れているため、特別な場合を除き通常行うことはない。
超音波(エコー)検査
体の表面から腹部と首(頸部)を調べる。腹部では肝臓への転移や腹部リンパ節転移を調べ、頸部では頸部リンパ節転移を調べる。頸部食道がんの場合は、主病巣と気管、甲状腺、頸動脈などの周囲臓器との関係も調べる。
PET検査(陽電子放射断層撮影検査)
全身のがん細胞を検出する検査。がん細胞は正常細胞よりも活発に増殖するため、そのエネルギーとしてブドウ糖を多く取り込む。PET検査では、放射性ブドウ糖を注射し、その取り込みの分布を撮影することでがん細胞を検出する。
腫瘍マーカー検査(血液検査)
食道がんの腫瘍マーカーは、扁平上皮がんではSCC(扁平上皮がん関連抗原)CEAがん胎児性抗原)である。腺がんではCEAである。 腫瘍マーカーは、全身のがんの大きさや数などの状態の変化を把握するのに使われているが、早期診断における有用性は確立されていない。また、がんがあっても異常値を示さないこともある。

胃がんや大腸がんを含め消化管にできるがんの一般的な注意事項として、早期がんはCTやPETには写らないことが挙げられる。

CTやPETで写るのはある程度がんが進行してからが多い。したがって、これらの検査で異常がないといわれても早期の食道がんが存在する可能性は否定できない。

また、超音波検査や血液検査での食道がんの早期発見はまず不可能であるので、注意する必要がある。

したがって、食道がんが気になる場合には、人間ドックなどで胃の検査を内視鏡で行う機会があれば、ついでに食道もよく観察してほしいと医師に事前に頼んでおくとよい。それが早期発見に繋がるかも知れない。


治療

食道がんの主な治療法としては、内視鏡的切除(内視鏡治療)、手術放射線治療化学療法(薬物療法)がある。これらの治療方法は、病期(ステージ)によって使い分けられるか、または組み合わされる。


病期(ステージ)

治療方法は、がんの進行の程度や体の状態などから検討する。がんの進行の程度は、病期(ステージ)として分類する。病期は、食道がんでは早期から進行につれて0期〜Ⅳa、Ⅳb期まである。

病期は、がんが食道壁のどの深さまで広がっているかを示すT因子、リンパ節転移の程度を示すN因子、別の臓器への転移の有無を示すM因子の組み合わせにより決まる(表1参照)。

表1 食道がんのT・N・M各因子の分類 (日本食道学会による分類)の表
表1 食道がんのT・N・M各因子の分類 (日本食道学会による分類)
日本食道学会編「臨床・病理 食道癌取扱い規約(第11版)」(金原出版)より一部改変
食道がん 治療:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ] (ganjoho.jp)

図2 食道がんの深達度の図
図2 食道がんの深達度
日本食道学会編「臨床・病理 食道癌取扱い規約(第11版)」(金原出版)より一部改
食道がん 治療:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ] (ganjoho.jp)

表2 食道がんの病期(ステージ)分類 (日本食道学会による分類)の表
表2 食道がんの病期(ステージ)分類 (日本食道学会による分類)
日本食道学会編「臨床・病理 食道癌取扱い規約(第11版)」(金原出版)より一部改変
食道がん 治療:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ] (ganjoho.jp)

食道がん治療の選択

食道がんの治療には、大きく分けて内視鏡的切除手術(外科的治療)放射線治療薬物療法(化学療法)の4つがある。それぞれの治療法の特長を生かしながら、単独または組み合わせた治療を行う。

治療法は主に病期(表2参照)で決まるが、同じ病期でも、患者の希望やがん以外の病気、体の全体的な状態を考慮して治療を決めていく。図3〜図5は、食道がんに対する治療方法を示したものである。


(1)0期の治療

粘膜にとどまるがんでは、食道を温存できる内視鏡的切除術が標準治療として推奨されている。病変の範囲が広く、内視鏡的切除後に食道が細くなる(狭窄する)可能性が高い場合は、放射線治療手術を行う場合がある。


(2)Ⅰ期の治療

Ⅰ期では、手術が標準治療として推奨される。状況によって、手術化学放射線療法のいずれかを行う。化学放射線療法は手術と同じくらいの治療効果が得られるという報告もある。(図3参照)

図3 食道がんの治療の選択(0期・Ⅰ期)の図
図3 食道がんの治療の選択(0期・Ⅰ期)
日本食道学会編「食道癌診療ガイドライン 2017年版」(金原出版)より作成
食道がん 治療:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ] (ganjoho.jp)

(3)Ⅱ期・Ⅲ期の治療

Ⅱ期・Ⅲ期の標準治療は、治療前に患者の体の状態を調べて、手術ができる体の状態である場合には手術が第一選択である。その中でも、まず化学療法を行って手術をする方法が標準治療とされている。体力的に手術ができない体の状態であると判断された場合や、手術を希望しない場合には、化学放射線療法放射線治療単独療法を行う。(図4参照)

図4 食道がんの治療の選択(Ⅱ期・Ⅲ期)の図
図4 食道がんの治療の選択(Ⅱ期・Ⅲ期)
日本食道学会編「食道癌診療ガイドライン 2017年版」(金原出版)より作成
食道がん 治療:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ] (ganjoho.jp)

(4)Ⅳ期の治療

Ⅳa期では、化学放射線療法が標準治療として推奨されている。Ⅳb期では、化学療法が標準治療として推奨されている。がんによる痛みや狭窄などの症状がある場合は、これらを緩和する治療が重要になる。(図5参照) 

図5 食道がんの治療の選択(Ⅳa期・Ⅳb期)の図
図5 食道がんの治療の選択(Ⅳa期・Ⅳb期)
日本食道学会編「食道癌診療ガイドライン 2017年版」(金原出版)より作成
食道がん 治療:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ] (ganjoho.jp)

内視鏡的切除
対象は、リンパ節転移のない0期の早期食道がんである。すなわち、がんが粘膜表面にとどまっており、リンパ節転移や多臓器転移がないと考えられるような病変に対して適応となる。内視鏡技術の向上により飛躍的に進歩した領域であり、手術や他の治療法と比較してほとんど副作用がなく、合併症が起こる頻度も低い。したがって、患者にとっては比較的負担の少ない治療法といえる。ただし、治療後にがんが残っている可能性や、リンパ節転移の可能性が高いと判断された場合は、手術や化学放射線療法などを追加して行うことがある。
手術外科治療
がんに侵された臓器を外科的に切除する方法。 手術は、食道がんに対する標準的な治療法である。がんの発生する部位が、食道の頸部・胸部・腹部のどの部位かによって手術の方法が異なる。患者ごとにその腫瘍の大きさ、位置、進行度などを総合して考慮し、頚部の手術を省略したり、腹部操作だけで手術をすることが可能な場合があったりと様々である。 がんを含めた食道と胃の一部を切除し、同時にリンパ節を含む周囲の組織も切除する(リンパ節郭清)。食道切除後には、胃や腸を使って食物の新しい通路をつくる手術(再建術)を行う。
放射線治療
腫瘍に放射線を照射してがん細胞を殺す治療法。手術と同様にがんのある部分に対する治療で、食道や胃、または喉頭(声帯)の機能を温存することが可能である。高エネルギーのX線などをがんに直接あてて小さくする。放射線単独で行うよりも、化学療法と同時に行う方が、より効果的である。
薬物療法(化学療法)
抗がん剤(細胞障害性抗がん剤)を用いた治療法。全身に広がったがん細胞に作用させる。食道がんは消化器がんの中ではめずらしく放射線療法や化学療法が比較的効きやすいがんであるという特徴がある。また、放射線療法と抗がん剤は併用するとより効果が上がることが知られており、これを化学放射線療法という。週5日間の放射線治療を1-2ヶ月間行うのが一般的で、この間に同時に化学療法を併用する場合も多い。

薬物療法に用いる治療薬

5-FU+シスプラチン療法(CF療法)
フルオロウラシル(5-FU)、シスプラチン
5-FU+シスプラチン+ドセタキセル療法(DCF療法)
フルオロウラシル(5-FU)、シスプラチン、ドセタキセル
ドセタキセル単独療法もしくはパクリタキセル単独療法
ドセタキセル 、パクリタキセル
その他の抗がん剤
ネダプラチン、マイトマイシン、ドキソルビシン、ビンデシン、ブレオマイシン、メトトレキサートなど

予防

食道がんを予防するためには下記のような生活習慣の改善が有効であり、推奨されている。

  1. 禁煙
  2. 節度ある飲酒
  3. バランスの良い食事
  4. 適度な運動
  5. 逆流性食道炎の治療

喫煙は食道がんのリスクを高めるから禁煙は当然である。また、大量のアルコール摂取は食道がんのリスクを増加させるので、飲むなら節度ある飲酒に当然すべきである。

バランスの良い食事とは、野菜や果物を積極的に摂取し、高脂肪食や過食を避けることを指す。

定期的に適度な運動をすることは健康維持にも役立つ。

逆流性食道炎バレット食道の治療を受けることで、食道がんを発症するリスクを大幅に減らすことができる。


あとがき

食道がんの生存率は、食道がんのステージや治療の進行度によって異なるが、目安としては下記のようなデータが示されている。

  • 全体の5年生存率:食道がん全体では約40%
  • ステージ別の5年生存率
    • ステージI:78.8%
    • ステージII:51.3%
    • ステージIII:26.8%
    • ステージIV:9.2%

これらのデータから分かることは、食道がんは早期発見をしないと危険度が高い(ヤバい)がんであるということである。

食道がんは、生活習慣病の一つに数えられているので、生活習慣を改善すれば、その発症リスクを低減できるはずである。


【参考資料】

国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センターHP
KOMPAS 慶応義塾大学病院 医療・健康情報サイト
MSDマニュアル 家庭版・プロフェッショナル版