はじめに
ピーターパン症候群あるいはプリンセスパン症候群は、特定の行動や思考パターンを表す用語で、現代社会に生きる社会人の一部の自己中心的な行動をとる人々に見られる傾向があるという。
これらの症候群は、一般的には病気とは認識されていない。これらの症候群は病気というよりも、根強い偏った考え方が症状の原因とされ、自己改善や自己理解が重要とされているという。
ピーターパン症候群やプリンセスパン症候群は、病気ではなく、むしろ、特定の行動や思考パターンを表す用語であり、心理学や精神医学の正式な用語でもない。
しかしながら、それぞれの症候群が社会生活に適応できずに苦しんでいるような場合には、心療内科などでカウンセリングを受けることが推奨されている。これらの症候群は、私たちシニア世代の古い人間にはなかなか理解しがたい存在らしい。
最近、ある有名人が自ら「ピーターパン症候群」をカミングアウトしたことから、耳慣れない疾病名が気になってしまった。何にでも興味を持つ悪い癖で、少し調べてみることにした。
ピーターパン症候群とは
ピーターパン症候群は、大人という年齢に達しているが精神的に大人になれない男女を指すが、男性に多いと言われている。
ピーターパン症候群は、心理学・精神医学の正式な用語ではなく、1983年にアメリカの心理学者ダン・カイリーが提唱したパーソナリティ障害の一つである。この症候群は、誰でも持っている問題の一種であるとされる。
ピーターパン症候群の主な特徴は下記の通りである。
- 大人という年齢に達しているが精神的に大人になれない
- プライドが高く、負けず嫌いでマウントをとってくる
- 頻繁に転職を繰り返す
- 諦めが早い
- 責任感がなく、他責思考が強い
ピーターパン症候群の原因としては、両親との関係や幼少期の家庭環境などが考えられている。具体的には、両親の仲が悪かったり、過保護に育てられたりすることが挙げられている。また、依存してしまいがちな人や、自己中心的な特徴を持つ人にも見られるようだ。
ピーターパン症候群は男性に多いとも言われているが、女性に対しては「プリンセスパン症候群」という用語が用いられることがあるという。
プリンセスパン症候群とは
プリンセスパン症候群は、30代半ばから40代の女性で独身で自立しており、仕事や恋など自分のライフスタイルを謳歌する女性のことを指す。年齢的には大人であるが、心が子供のままの女性は、周囲の人と比べて子供っぽい考え方をすることが多いようだ。
彼女たちは、仕事も好き、恋愛も好き、遊びも好きで、10代の頃から気持ちは変わらないとされている。これは少年心を持ち続け子供っぽい大人の男性を称した「ピーターパン症候群」の現代女性版であるとされる。
プリンセスパン症候群の特徴は下記の通りである。
- ある程度の収入があり、自立している
- 仕事も好き、恋愛も好き、遊びも好き
- 10代の頃から気持ちは変わらない
このような女性たちは、自由で誰にも何事にもとらわれることなく生きる、思春期の女の子のような心を持った大人の女性ということである。彼女たちは、自分のライフスタイルを楽しんでいるが、彼女たちもいつか結婚はしたいと考えているらしい。但し、今が楽しいからこの生活も悪くはないと思っているようで、このような女性たちは、自分の人生を謳歌していると言える。
あとがき
「ピーターパン」あるいは「プリンセスパン」といった名称に興味を持ち、どんな症候群であるかと思って調べてみたが、情報も少なく、実際のところ私にはよく理解できなかった。もう少し調べてみる必要がありそうだ。調べてみて、もう少し情報を得たならば、本稿もアップデートしたいと思う。