はじめに
「最近、歩くと脚が痛くなる…」「休めば楽になるけど、またすぐ痛くなる」 そんな症状に心当たりがある方、それはもしかすると腰部脊柱管狭窄症【ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう】かもしれない。
特に私たちシニア世代に多く見られるこの病気。本稿では、原因や症状、検査、治療法までをわかりやすく解説する。
腰部脊柱管狭窄症とは?
背骨の中には、神経が通る脊柱管【せきちゅうかん】というトンネルがある。 加齢や姿勢のクセなどでこのトンネルが狭くなると、神経が圧迫されて腰や脚に痛みやしびれが出るようになる。これが腰部脊柱管狭窄症【ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう】である。
原因は?
- 加齢による背骨や椎間板の変形
- 靭帯の肥厚(厚くなること)
- 長年の姿勢のクセや負担
- 椎間板ヘルニアの進行
主な症状
- 歩くと脚が痛くなる(間欠性跛行)
- 太ももやふくらはぎのしびれ・だるさ
- 前かがみになると楽になる
- 長時間立っているとつらい
- 片脚だけに症状が出ることもある
どんな検査をするの?
- 問診・触診
- 症状の出方や歩行の様子を確認
- レントゲン検査
- 骨の変形をチェック
- MRI検査
- 神経の圧迫状態を詳しく見る
- 神経学的検査
- 感覚や筋力の異常を調べる
治療法は?
保存療法(まずはここから)
- 薬物療法
- 痛みやしびれを抑える
- リハビリ
- ストレッチや筋力トレーニング
- 神経ブロック注射
- 痛みの緩和に即効性あり
手術療法(重症の場合)
- 除圧術:神経の通り道を広げる
- 固定術:不安定な背骨を支える
日常生活での注意点
- 長時間の立ちっぱなしや歩きすぎを避ける
- 前かがみ姿勢での休憩を取り入れる
- 軽いストレッチや体操で筋力を維持する
- 体重管理も大切!
自宅でできるストレッチ
無理のない範囲で、自宅でできるストレッチの方法を紹介する。痛みが強いときや不安があるときは、必ず医師に相談してから実施してください。
椅子に座って前かがみストレッチ(腰の緊張をゆるめる)
やり方:
- 椅子に浅く腰かける
- ゆっくりと上半身を前に倒す(手は太ももや床に置いてOK)
- 背中を丸めるようにして10〜15秒キープ
- ゆっくり元に戻す → これを3回程度くり返す

壁を使った背中のばし(姿勢改善)
やり方:
- 壁に背中をつけて立つ(かかと・お尻・背中を壁に)
- あごを軽く引いて、背筋を伸ばす
- そのまま深呼吸を3回 → 姿勢を整えるだけでも腰の負担が軽くなる!

寝たまま膝抱えストレッチ
(腰まわりの筋肉をゆるめる)
やり方:
- 仰向けに寝て、片膝を胸に引き寄せる
- 両手で膝を軽く抱えて10秒キープ
- 反対側も同様に → 左右2〜3回ずつ行おう

あとがき
痛みの正体を知れば、対策可能!
腰部脊柱管狭窄症は、早期発見と適切な対処で、日常生活の質を大きく改善できる。 「年のせい」とあきらめず、気になる症状があれば医療機関で相談してみましょう!