はじめに
「歩くと脚が痛くなるけど、休むと楽になる」——そんな症状に悩まされて病院を訪れた人の多くが、まず疑われるのは閉塞性動脈硬化症(ASO)や腰部脊柱管狭窄症である。しかし、検査をしても異常なし。じゃあ、この痛みの正体は一体何か…?
本稿では、私が実際に経験した、動脈も脊椎も原因ではない間欠性跛行の“見逃されがちな第三の原因”について迫りたいと思う。
間欠性跛行とは?
間欠性跛行【かんけつせいはこう】とは、歩行中に脚の痛みやしびれが出て、しばらく休むとまた歩けるようになる症状のことを指す。血流障害や神経の圧迫が主な原因とされ、代表的な疾患には以下の2つがある:
- 閉塞性動脈硬化症(ASO):
- 動脈の狭窄や閉塞によって脚への血流が不足する
- 腰部脊柱管狭窄症:
- 脊柱管が狭くなり、神経が圧迫されて脚に痛みやしびれが出る
でも、これらの検査で異常が見つからない場合、他の原因を考える必要がある。
股関節が硬くなるとヤバイ
股関節が硬いと、歩くときの動きが制限されて不自然な歩行パターンになってしまう。すると、太ももやお尻、ふくらはぎなどに余計な負担がかかって、筋肉が疲労したり、血流が悪くなったりして、歩行中に痛みやしびれが出ることがあるという。これが、間欠性跛行に似た症状を引き起こす原因になるという。
特に、以下のようなケースは要注意!
- 長時間歩くと股関節や太ももがだるくなる
- 歩幅が狭くなっている
- 階段の上り下りがつらい
- 片足だけに症状が出る
こういうときは、股関節の可動域チェックや姿勢・歩行の評価がカギになる。一度、専門家(理学療法士や整形外科医)に相談すると、原因がはっきりするかも知れない!
ちなみに、私は股関節が硬くて間欠性跛行になってしまったことがある。そのときは、整骨院での整体、自宅でのストレッチと温泉でだいぶ楽になったという経験がある。
股関節のためのストレッチ
股関節をやわらかくするストレッチを紹介したい。無理せず、呼吸を止めずに、気持ちいい範囲でやってみてほしい。
1. 開脚ストレッチ
(内ももをゆるめる)
やり方:
- 床に座って両足をできる範囲で開く(無理に広げなくてOK!)
- 背筋を伸ばしたまま、ゆっくり前に体を倒す
- 内ももが伸びているのを感じながら、20〜30秒キープ
ポイント: 背中が丸まらないように意識してほしい!

2. 仰向けひざ倒し
(骨盤まわりをゆるめる)
やり方:
- 仰向けに寝て、両ひざを立てる
- 両ひざをそろえたまま、左右にゆっくり倒す
- 左右交互に10回ずつくらい繰り返す
ポイント: 腰が浮かないように、リラックスしてやってみてほしい!

3. カエルストレッチ
(股関節の開きにアプローチ)
やり方:
- 四つん這いになって、ひざを左右に開く(足の裏は外向き)
- そのままお尻を後ろに引いていく
- 股関節の内側が伸びるのを感じながら20秒キープ
ポイント: 痛みが出るほど無理に広げないでほしい!

4. 片足ひざ立ちストレッチ
(腸腰筋を伸ばす)
やり方:
- 片ひざを床につけて、もう片方の足を前に出す(ランジの姿勢)
- 骨盤を前に押し出すようにして、後ろ脚の付け根を伸ばす
- 20〜30秒キープして、反対側も同じように
ポイント: 背中を反らしすぎないように注意!

これらのストレッチを毎日少しずつ続けると、股関節まわりがじわじわやわらかくなってくる。水の流れみたいに、ゆるやかに、でも確実に変わっていくのがストレッチのいいところである!
あとがき
見えない原因にも目を向けよう!
間欠性跛行=動脈 or 脊椎、という思い込みにとらわれていると、他の原因を見逃してしまうことがある。検査で異常が見つからないときこそ、身体の使い方や筋肉の状態に目を向けることが大切である。「異常なし」と言われても、痛みには必ず理由がある。あきらめずに、別の視点からアプローチしてみましょう。
間欠性跛行の見逃されがちな原因
実は、筋肉や筋膜の異常が間欠性跛行の原因になることもある。特に注目されているのが以下のような疾患である:
- 梨状筋症候群:
- お尻の奥にある梨状筋が坐骨神経を圧迫し、脚に痛みやしびれを引き起こす
- 筋膜性疼痛症候群(MPS):
- 筋肉や筋膜にできた“トリガーポイント”が痛みを引き起こす
- 下肢の筋力バランスの崩れ:
- 特定の筋肉に負担が集中し、歩行時に痛みが出る
これらは画像検査では見つかりにくく、問診や触診、徒手検査が重要になる。
どうやって見分けるのか?
以下のような特徴がある場合、筋・筋膜性の原因を疑ってみましょう:
- 安静時や夜間は痛みがない
- 姿勢や動作によって痛みの出方が変わる
- 押すと痛いポイント(圧痛点)がある
- ストレッチやマッサージで症状が軽くなる
理学療法士や筋骨格系に詳しい医師の診察を受けることで、正確な診断につながることがある。
治療と対策
筋・筋膜性の間欠性跛行に対しては、以下のようなアプローチが有効である:
- ストレッチや筋膜リリース
- 姿勢や歩行の改善
- トリガーポイント療法
- 運動療法による筋力バランスの調整
治療薬や手術に頼らず、根本的な改善を目指すことができるので助かる。